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2025年8月2日、青森中央学院大学2号館で、科研費採択プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。
今回のプログラム「発掘人骨を鑑定してみよう!~骨から広がる古病理の世界~」には、県内外の高校生9名が参加し、大学の講義と人骨鑑定を体験しました。
はじめに、実施代表者の藤澤珠織准教授から、研究活動を支える科研費制度や、研究者を志した動機について説明されました。
その後の演習では、骨格模型のパーツを正しい人体の位置に並べてみました。骨の前後、上下、左右の見極めが難しく、苦労しましたが、教員や大学生からヒントやアドバイスをもらったり、人体模型や資料を参考にしたりしながら、しっかりと観察して正解にたどりつきました。
人骨鑑定において、骨の形や特徴から性別と死亡年齢、病気や怪我の有無などをどのように判定するのか、基本的な方法やポイントを学んだ後、いよいよ本物の発掘人骨の観察演習です。
藤澤准教授から、まず、亡くなった方への敬意をもって、丁寧に慎重に骨を扱うようお話がありました。
高校生たちは、壊れやすい骨の扱いに緊張しながらも、1点ずつ骨の部位を同定し、その特徴とともに観察シートに記録していきました。
各自の観察記録をもとに、グループごとに話し合い、科学的根拠をもって鑑定した結果を発表しました。気づきづらい細かい点に着目し、正確な鑑定結果に結びつけている様子に、藤澤准教授も驚いていました。
最後に、高校生一人一人に修了証書「未来博士号」が授与されました。
参加してくださった高校生の皆さん、見学してくださったご家族の皆さん、たいへんな暑さの中、ありがとうございました。