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投稿日:2024.08.26

2024年度「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」(第1回)を開催しました

2024年8月24日、青森中央学院大学2号館において、科研費採択プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。

今回のプログラム「人体解剖学を基にした安全な採血部位を解明しよう!」には、県内各地から高校生19名が参加しました。

開講式で、実施代表者の三國裕子教授から、科研費制度や研究者を志した動機などが説明された後、早速、プログラムの本編に入りました。

安全な注射を行うには、身体のつくりやかたちを学ぶ人体解剖学の知識が不可欠です。「人体解剖学の歴史と自身の研究の歩み」と題する講義では、人体解剖学の歴史からひも解き、一人一人異なる静脈の走行タイプがあること、安全な注射部位を科学的根拠に基づいて選ぶことが重要であることを学びました。

続く実習では、皮膚に赤外線を照射して静脈を可視化する医療機器「静脈可視化装置」を使い、高校生たちが自分の腕の静脈走行を観察しました。

観察した自分の静脈走行パターンをもとに、3Dペンを使って、この世で1つだけの自分の静脈モデルを完成させました。互いの静脈モデルを観察し合い、さらに、超音波装置で血管の画像や拍動の様子を観察することで、一人一人走行タイプが異なることを確認しました。

講義での知識や、実習での観察をもとに、高校生たちはグループごとに話し合い、安全な採血部位を、科学的根拠をもって選定しました。見事な考察に、三國教授も驚き感心していました。

安全な採血の場所をどのように導き出すのか、身体的に理解を深めたところで、本学看護学部学生による模擬採血の実演が行われ、学問や研究成果と採血の根拠を結び付けることができました。

最後に、修了式で、今回のプログラムを受講した高校生一人一人に、三國教授から修了証書「未来博士号」が授与されました。

参加してくださった高校生の皆さま、ありがとうございました。


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