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今年度のまちなかキャンパス公開講座、看護学部の第3回目を、2025年7月12日、青森商工会議所1階AOMORI STARTUP CENTERで開催しました。
講師は、人体解剖学が専門の三國裕子教授です。
三國教授は、看護技術として臨床の現場で実施頻度が高い採血や静脈内注射について、安全な静脈穿刺部位選定の解明を目指し、科研費を取得して解剖学的に研究を進めています。
これら研究成果をもとに、本学で高校生対象のひらめき☆ときめきサイエンス「人体解剖学を基にした安全な採血部位を解明しよう!」を毎年開催し、学問や科学の根拠をもって看護技術が行われていることを伝えてきました。
今回の講座では、「血管について学んでみませんか?―活き活きとした生活のために―」と題して、高校生を含む24名の参加者に、血管の基礎知識と健康な生活を送るためのポイントを分かりやすく説明しました。
採血は静脈に注射して行うこと、静脈の走行パターンは人によって異なることなどを説明した後、皮膚に赤外線を照射する医療機器「静脈可視化装置」を使い、参加者の腕の静脈走行を観察しました。
静脈について学んだ後、静脈をめぐるトラブルの例として、エコノミークラス症候群や下肢静脈瘤が挙げられ、これらを防ぐための簡単な運動やマッサージが紹介されました。
活き活きとした生活を送るために重要な血管や血圧について、参加者からも専門的な質問が飛ぶなど、活気に満ちた講座となりました。