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投稿日:2023.10.23

2023年度「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」(第2回)を開催しました

2023年10月21日、青森中央学院大学2号館において、科研費採択プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました 。

今回のプログラム「発掘人骨を鑑定してみよう!~骨から広がる古病理の世界~」は、人骨鑑定の体験を通して「人間とは何か」を探究する学問「人類学」の一端に触れ、基礎研究の重要性への気付きにつなげてもらうことを目的とするもので、県内の高校生4名と中学生1名が受講しました。

実施代表者の藤澤珠織准教授は、遺跡から発掘された人骨に見える古病理学的指標から、当時の人たちが置かれていた社会状況や環境を検証し解明する研究を、科研費の助成を受け行っています。

研究を支える科研費制度と研究者を志した動機、人体解剖生理学の基本的知識について説明を受けた後、演習では、骨格模型をスケッチし、「その骨はどの部位のものか」「なぜそのような形をしているのか」など、講義で共有した知識をもとに推理し、各グループで話し合いました 。

次に、人骨鑑定の基本的な方法を学び、骨の形や特徴から性別判定を体験した後、本物の発掘人骨の観察演習を行いました。

藤澤准教授から、骨は慎重に丁寧に取り扱うこと、敬意や感謝の気持ちを持って臨むことについて注意喚起され、受講生は緊張しながらも、骨の主がどのような人で、どのような生き方をし、そしてどのような死に方をしたのかなど、骨から分かることを推察し、根拠をもって鑑定しました 。

本プログラム実施協力者の長岡朋人先生(青森公立大学)からは、ご専門の形態人類学、生物考古学の知見からの詳細なアドバイスをいただきました。受講生や、アルバイトで参加した本学学生たちは、学問の奥深さを感じ取り、基礎研究の専門的内容に緊張しながらも、科学の楽しさに触れることができた様子でした。

最後に、修了式で、一人一人に修了証書「未来博士号」が授与されました 。

参加してくださった皆さま、ありがとうございました。


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