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投稿日:2023.08.28

2023年度「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」(第1回)を開催しました

2023年8月26日、青森中央学院大学2号館において、科研費採択プログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス」を開催しました。

今回のプログラム「人体解剖学を基にした安全な採血部位を解明しよう!」には、県内外から高校生20名が参加しました。

まず、開講式で、実施代表者の三國裕子教授から、自身の研究を支える科研費制度と、研究者を志した動機、研究活動などについて説明されました。

安全な注射を行うには、身体のつくりやかたちを学ぶ人体解剖学の知識が不可欠です。人体解剖学の歴史からひも解き、一人一人異なる静脈の走行タイプがあること、安全な注射部位を科学的根拠に基づいて選ぶことが重要であることを、はじめに講義で学びました。

続く実習では、皮膚に赤外線を照射して静脈を可視化する医療機器「静脈可視化装置」を使い、自分の腕の静脈走行を観察しました。

発泡スチロールの腕模型に3Dペンで立体的な静脈走行をなぞり、この世でひとつだけの自分の静脈モデルを完成させました。

高校生たちは、互いの静脈モデルを観察し、さらに超音波装置で血管の画像や拍動の様子を見ることで、人によって走行タイプが異なることを理解するとともに、人体の不思議に驚いていました。

講義で得た人体解剖学の知識や、実習での静脈モデルの観察をもとに、グループごとに話し合い、それぞれ科学的根拠をもって選定した安全な採血部位を発表しました。

各グループの発表を受けて、三國教授から、人体解剖学と自身の科研費研究から導き出された「安全な採血部位」と、その根拠が説明されました。高校生の見事な考察に、三國教授も驚き感心していました。

安全な採血の場所をどのように導き出すのか、講義と実習を通じて身体的に理解を深めたところで、本学看護学部学生による模擬採血の実演が行われ、学問や研究成果と採血の根拠を結び付けることができました。

最後に、修了式で、今回のプログラムを受講した高校生一人一人に、三國教授から修了証書「未来博士号」が授与されました。

参加してくださった高校生の皆さま、ありがとうございました。


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