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投稿日:2023.02.21

【高校との連携】看護学部連携事業「看護職と看護学部に関する理解促進プログラム」実施レポート

本事業は、将来看護師を目指す高大連携協定校の高校生に対して、看護師の仕事内容や、看護師になるために大学でどのようなことを学ぶかについて、看護ガイダンス・模擬授業・大学生とのグループワークなどを通して学ぶプログラムです。
2023年1月20日に青森中央高校2年生18名、1月21日に木造高校2年生27名が来学し、2月17日には大湊高校1・2年生19名がオンラインで参加しました。

「看護職と看護学部に関する理解促進プログラム」の様子

まず一戸看護学部長より、本学看護学部の概要の説明を含めた挨拶がありました。

一戸看護学部長からの挨拶

プログラムはグループワークを中心に実施され、最初に「看護ガイダンス」が行われました。
「看護師とは、具体的に何をする人のことだと思いますか?」講師を務めた松島先生の問いかけに、高校生からは「医者のサポート」「入院中の患者の世話」など、これまでの経験をもとに様々な答えを発表していきます。
看護師の業務は「診療の補助」と「療養上の世話」の2つに分類され、看護師が働く場所によって(病院・介護施設等)、その割合が異なってくるという松島先生の説明を、高校生が聞き漏らすまいとメモを取っています。

「看護ガイダンス」の様子
「看護ガイダンス」の様子

次にグループでの意見交換が行われました。

ケーススタディ「あなたなら、どのように看護しますか?」(青森中央高校・木造高校のみ実施)

脳梗塞により今までのように利き手で食事ができなくなった男性を例に、どのように看護したらよいかを具体的に考えます。
看護師がケアをする際には、①その人の体の状態を理解する ②その人のしたいことを理解する ③実際にそれを手助けする というステップがあり、看護師は患者がしたいことを理解することが重要です。
実際に看護するには、様々な知識や技術(コミュニケーションを含む)が必要です。
大学で行われる各授業において、その知識や技術を学ぶためのカリキュラムについて解説がありました。

ケーススタディ「あなたなら、どのように看護しますか?」の様子
ケーススタディ「あなたなら、どのように看護しますか?」の様子

模擬授業「病室における環境調整技術」ケーススタディ「あなたなら、どのように環境を整えますか」

病室内の環境に関する基準は決められています。それはなぜでしょうか。普段自分の住んでいる家や部屋の環境と比べてみます。室温・明るさ・騒音・においなど、病室環境の特性について考えました。
ここから生徒たちは、実際に大学の実習室にあるベッドを使って、適切な環境について学びます。
高校生は、ベッド周りで不適切だと思う個所について、それぞれ意見を出して、適切な状態に整えていきました。

模擬授業とケーススタディの様子
模擬授業とケーススタディの様子

学生との座談会

高校生はここまでサポートについてくれた学生と座談会形式で、交流を行いました。
高校生からの質問「通学方法は?」「単位の取り方」「服装について」などに学生が丁寧に答えていました。
ここまで緊張していた高校生も、座談会で交流できたことによって、進路への不安が少しずつ解消されたようです。

学生との座談会の様子
学生との座談会の様子

人の健康に携わる「栄養士」について

看護・医療職と同じように、「食」を通じて人の健康を支える「栄養士」ついて、解説を聞きました。
栄養士が病院で行う主な仕事は大きく2つに分類されます。まずは「給食の管理」です。栄養バランスがよく、おいしく、安全な献立を提案・作成し、調理と盛り付けを行います。次に「栄養の指導」です。健康な状態を維持するために、どのような食生活を送ればよいか、教育・指導します。
また、病気の予防や健康増進に関係する業務も行っていること、病院や介護士施設等において働く栄養士・管理栄養士について、学びました。

「栄養士」ついて、解説を聞く学生たち
「栄養士」について学ぶ学生たち

キャンパスツアー

大学で企画実施した青森中央・木造高校の生徒には、学生によるキャンパスツアーを行いました。大学図書館や実習室について、普段の学生の使い方の説明を交えて案内しました。

キャンパスツアーの様子
キャンパスツアーの様子

まとめ

「看護職・医療職を目指すために、明日から何をしますか」
松島先生からの問いかけに、高校生は今日学んだことをもとに考えました。
「看護職は他者の気持ちに寄り添うことが必要なので、ボランティアに参加したい」
「医療の知識をきちんと持っていなければいけない。看護師を目指すために学習習慣をきちんとしたものにしたい」「コミュニケーション能力を高めたい」
高校生は体験的に、将来めざしている職業に必要なことを学ぶことができました。感想として、参加する前と認識が違ったこともあったようですが、個々の進路実現に向けて参考になる貴重な機会となったようです。
最後に、松島先生から看護師を目指す人向けの参考図書の紹介があり、イベントは終了しました。
参加した生徒からは、「優しい大学生と一緒に話し合う機会があって良かった」「患者さんといい関係を築くために、普段から他者に寄り添い思いやる気持ちを持つようにしたい」などの感想が寄せられました。

プログラム振り返りの様子
松島先生から看護師を目指す人向けの参考図書の紹介がありました。

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