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【公開講座】青森中央学院大学 ME/CFSオンライン講演会(2021/11/13)開催しました

2021年11月13日、ME/CFSオンライン講演会を開催しました。

健康に生活していた人が、ある日、突然、原因不明の激しい倦怠感に襲われ、強度の疲労感や消耗が長期にわたって続くこともある病気、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」について、国立病院機構米沢病院ほかで診察にあたられている沼田健裕先生にご講演いただきました。

沼田先生は、近代看護教育の母、ナイチンゲールの『看護覚え書』から説き起こし、病気と診療の実際、現状や、新型コロナウイルス感染症後遺症まで、事例や根拠を詳しく挙げながらわかりやすくお話しくださいました。

つづいて、CFS(慢性疲労症候群)支援ネットワークの石川真紀会長より、「医療難民、福祉難民を救え!~ME/CFS患者を地域で孤立させないために~」と題して、患者の実態と地域社会の現状をお話しいただきました。

石川さんは、ご自身が発症後に、なかなか周囲の理解や支援が得られず、つらい思いをされたことなどから、「CFS支援ネットワーク」を設立されました。会長として、自ら、病気の理解と患者への支援を促すための活動を続けていらっしゃいます。

専門的な診察・治療が受けられる医療機関が限られているため、石川さんご自身も、お住まいの青森市から大阪まで“通院”しなければなりません。今回は、大阪からお帰りになった直後の、疲労が極限に達している中で講演準備を進め、当日も気力と体力と声をまさに振り絞ってご登壇くださいました。

この講演会には、全国各地から約50名がオンラインで、そして本学看護学部の学生、約180名が本学会場で聴講しました。

学生たちは、沼田先生が監修され、石川さんが「命を削って」編集されたとおっしゃる『ME/CFS療養生活の手引き』を手に、真剣に聴き入っていました。

この『手引き』は、全国の患者さんや医療者に向けた有用な情報が掲載されている冊子で、CFS支援ネットワークのホームページから無料でダウンロードできます。同ネットワークでは、ホームページの他に、SNSや媒体、コネクションを駆使して情報を更新、共有し、活動を展開されています。ぜひ、皆さまも関心をもって、アクセスしていただければと思います。

未解明なことが多く、治療法が確立していないME/CFSに苦しむ患者さんやご家族、支援者の多さと切実な思い、それに社会や制度が追い付いていない現状を、今回の講演会を通して知ることができました。
そして、適切な医療・福祉や支援につなげられる社会を目指して、その構成員の一人として、将来の医療従事者を目指す本学学生および一般市民皆さまに、気づきと学びの機会をいただきました。

沼田先生、石川会長、そして、ご視聴くださった皆さまに心から御礼申し上げます。

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