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【看護学部】2021年度「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」(第1回)を開催しました

2021年10月30日、「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を開催しました。

 

今回のプログラム「人体解剖学を活用して安全な注射の場所を探してみよう!」には、青森県内の高校生15名が参加しました。

 

プログラム開催に先立って、開講式では、実施代表者の三國裕子教授から、自身の研究を支える科研費制度と、研究者を志した動機、研究活動についてなどの説明がなされました。

 

○開講式で科研費研究の説明をする三國教授

 

安全な注射を行うには、身体のつくりやかたちを学ぶ人体解剖学の知識が不可欠です。今回のプログラムは、科研費研究の成果をもとに、科学的根拠に基づいた安全な注射部位の選び方や、人間の身体の個別性、神秘性、科学のおもしろさを、未来を担う高校生に伝えることを目的としています。

 

「人体解剖学を活用して安全な注射の場所を探してみよう!」ダイジェスト

 

 

 

はじめに、弘前学院大学看護学部の千葉正司客員教授による講義「人体解剖学の歴史と奥深さに触れる―実習体の線描図を描いて―」が行われました。大学の授業さながらの専門的な解説に、高校生は真剣なまなざしで聴き入っていました。

 

○千葉教授による講義

 

次に、三國教授による講義「安全な注射の場所はどのように決まるのか」で、自身の研究で明らかとなった、肘窩(肘の反対側、腕の内側の浅いくぼみ)における安全な静脈注射部位や、静脈の走行タイプは一人一人異なり8種類あることなどが説明されました。三國教授の研究は、医療事故を防ぐことを目的の1つとしています。

 

○専門的な講義内容に聴き入る受講生

 

講義に続く実習では、はじめに、静脈可視化装置を自分の腕に照射して静脈走行を観察し、8種類のタイプのうちどれに該当するか確認しました。

 

○静脈可視化装置で静脈走行を観察

 

そして、看護学部の学生の補助のもと、発泡スチロールの腕模型に3Dペンで立体的な静脈走行をなぞり、この世で1つだけの自分の静脈モデルを完成させました。

 

○3Dペンで自分の静脈走行モデルを作成

 

○超音波診断装置で動脈の画像を観察

 

高校生たちは、それぞれの静脈モデルを互いに観察し、さらに超音波装置で血管の画像や拍動の様子を見ることで、人によって走行タイプが異なることや人体の不思議に驚いていました。

 

次に、ここまでの講義で得た知識や静脈モデルの観察をもとに、安全に注射を行うにはどの場所が適切かをグループごとに話し合い、それぞれ根拠をもって選定した注射部位を発表しました。

 

○注射部位と選定根拠をグループごとに発表

 

各グループの発表を受けて、三國教授から、科研費研究から導き出された「安全な注射部位」と、その根拠が発表されました。

 

どのように安全な注射の場所が決まるのか、講義と実習を通じて理解を深めたところで、看護学部の学生による模擬採血の実演を見学しました。これにより、学問や研究成果と採血の根拠を結び付けることができました。

 

基本的な手順をひとつひとつ確認しながら採血を行う学生の手元に、高校生は興味深く見入っていました。

 

○学生による模擬採血の実演

今回のプログラムを受講した高校生には、一人一人に修了証書「未来博士号」が授与されました。

 

昨年度に続き、新型コロナウイルス感染症の影響下で実施することとなった今回も、事前に実施者全員で基本的な知識をしっかりと共有した上で、当日は入構時検温や健康チェックをはじめ、換気や消毒など考え得る限りの対策を講じて実施しました。

 

 

参加してくださった高校生の皆さま、ありがとうございました。

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