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【看護学部】2020年度 第3回「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を(2020/09/26)開催しました

2020年9月26日、青森中央学院大学2号館において、今年度第3回目の「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を開催しました。

 

今回のプログラム「発掘人骨を鑑定してみよう!~骨から広がる古病理の世界~」(実施代表者:藤澤珠織 看護学部専任講師)は、人骨鑑定の体験を通して「人間とは何か」を探究する学問「人類学」の一端に触れ、基礎研究の重要性への気付きにつなげていくことを目的としています。医療・看護分野や遺跡、文化、歴史などに関心を持つ県内の高校生11人が参加しました。

 

藤澤講師の科研費研究は、遺跡から発掘された人骨に見える古病理学的指標から、当時の人たちが置かれていた社会状況や環境を検証し解明することを目的のひとつとしています。

 

講義①「人骨研究に必要な人体解剖生理学~骨学を中心に~」

まず、人体解剖生理学の講義で、人骨の基本的知識の理解と共有をはかりました。高校生たちは緊張しながら藤澤講師の説明に耳を傾け、大学で行われている講義の雰囲気を体験しました。

 

○講義の様子

 

 

演習①「人骨スケッチ:形、穴、出っ張りの意味を考えよう」

続いて、各自、好きな部位の骨格模型を選び、講義の知識を踏まえてスケッチをしました。その後、グループワーク形式で、「その骨はどの部位のものか」「なぜそのような形をしているのか」などを推理し、各グループの代表が発表しました。ここでは、講義で得た知識やグループでの議論をもとに、自分の目で観察した内容を言語化し、他者に伝える体験をしてもらうことを企図しています。

 

○好きな骨格模型を選び、特徴をスケッチ

 

○グループで議論し、発表

 

講義②「人骨鑑定の方法」

次に、基本的な分析手法の知識を学びました。パワーポイント上に現れる頭蓋骨の写真や、テーブルごとに配置された骨格模型の骨盤から「この骨の特徴は…女性、この角度は…男性…」など、クイズ形式で性別判定を体験しました。

 

演習②「発掘人骨を観察し、古病理学的鑑定をしよう」

そして、いよいよ本物の発掘人骨の観察演習です。本プログラムでは、実際に遺跡から発掘された本物の人間の骨を扱わせていただきました。そのため、演習の前に藤澤講師から、骨は慎重に丁寧に取り扱うこと、敬意や感謝の気持ちを持って臨むことについて注意喚起されました。

 

○藤澤講師から人骨観察の前に説明と注意

 

両手で慎重に骨を持ち、それぞれの形を見て、向きを考えながら、人体の形に並べていきます。骨の主がどのような人で、どのような生き方をし、そしてどのような死に方をしたのかなど、骨から分かることを推察し、根拠をもって鑑定しました。

 

○人骨鑑定とディスカッションの様子

 

○観察して分かったことを詳細にメモ

 

各グループでそれぞれの鑑定結果に基づき議論し、グループごとに発表しました。高校生たちはそれまでの講義や演習で学んだ知識を駆使して、見事に性別判別、死亡年齢段階の推定、病痕の発見をし、藤澤講師も驚いていました。

 

○鑑定結果のグループ発表と藤澤講師による解説

 

 

骨格模型や本物の人骨の観察と鑑定体験を通して、科研費により行われている基礎研究の楽しさと、研究の奥深さの一端を体感してもらうことができました。専門的内容に緊張しながらも、楽しんで研究に触れることができた様子でした。

また、将来研究職を目指している人がいたり、医療・看護分野の進学や就職を目指している人が多くいたり、今回得た知識を今後に活かしたいとの声が聞かれました。

 

最後に、修了式で、藤澤講師から高校生一人一人に修了証書「未来博士号」が授与され、プログラムが終了しました。参加、協力してくださった皆さま、ありがとうございました。

 

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