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【看護学部】2019年度 第2回「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を(2019/09/28)開催しました

2019年9月28日、青森中央学院大学2号館において、青森中央学院大学と独立行政法人日本学術振興会(JSPS)の主催で「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を開催しました。

今回のプログラム「発掘人骨を鑑定してみよう~骨から広がる古病理の世界~」は、2019年8月の「人体解剖学を活用して安全な注射の場所を探してみよう!」に続いて今年度2回目の実施です。医療・看護分野や遺跡、文化、歴史などに関心を持つ青森県内の高校生12人が参加しました。

実施代表者の藤澤珠織看護学部専任講師が進めている科研費研究の成果をもとに、人骨鑑定の体験を通して「人間とは何か」を探究する学問「人類学」の一端に触れ、基礎研究の重要性への気付きにつなげていくことを目的としています。

開講式で、藤澤講師より、「科研費とは何か」「なぜこの研究に関心を持つようになったか」「日ごろどのように研究を行っているか」などの説明がなされました。そして、今回のプログラムでは実際に遺跡から発掘された人間の骨を観察することから、敬意や感謝の気持ちを持って臨んでほしいとの言葉に、高校生は真剣な表情で耳を傾けていました。

午前は、人骨の基本的理解を目的として、まず「人骨研究に必要な人体解剖生理学~骨学を中心に~」と題した講義が行われました。藤澤講師の科研費研究は、遺跡から発掘された人骨に見える古病理学的指標から、当時の人たちが置かれていた社会状況や環境を検証し解明することを目的のひとつとしており、その意義や成果が分かりやすく説明されました。

○藤澤講師による講義の様子

続く演習「人骨スケッチ:形、穴、出っ張りの意味を考えよう」では、各自好きな骨格模型を選び、講義の知識を踏まえてスケッチをしました。その後、「その骨はどの部位のものか」「なぜそのような形をしているのか」「なぜそこに孔が開いているのか」「なぜ表面に突出部位があるのか」など、グループワーク形式で推理し、発表してもらいました。ここでは、肉眼観察の内容を詳細に示し、言語化につなげることを企図しています。

○自分の選んだ骨格模型と人体模型と照らし合わせながら推理

高校生たちは、専門的な内容の講義に緊張した面持ちでしたが、演習では、参加者や本学看護学部の学生や教員と一緒に、思い思いに意見を述べ合い、楽しくグループワークを進めていました。

○演習で人骨スケッチをする高校生

昼休憩を挟み、午後は、「人骨鑑定の方法」と題した講義で基本的な分析手法の知識を学びました。パワーポイント上に現れる頭蓋骨の写真や、骨テーブルごとに配置された格模型の骨盤から「この骨の特徴は…女性、この角度は…男性…」など、クイズ形式で性別判定を実践しました。高校生からは、正解するたびに喜びの声が上がりました。
そして、演習「発掘人骨を観察し、古病理学的鑑定をしよう」で、いよいよ本物の発掘人骨を観察し、骨の主がどんな人で、どんな生き方をし、どんな死に方をしたのか、鑑定を行いました。
○本学看護学部の学生と一緒に人骨を鑑定する高校生

高校生たちは、骨格模型や人骨の観察、鑑定体験を通して、科研費により行われている基礎研究の楽しさと重要性を体感した様子でした。また、医療・看護分野の大学で実際に行われている授業の雰囲気を体験し、進路選択の参考になったとの声も聞かれました。

最後に、修了式で、藤澤講師から高校生一人一人に修了証書「未来博士号」が授与され、プログラムが終了しました。参加、協力してくださった皆さま、ありがとうございました。

○全員で記念撮影

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