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9 8 年 度 授 業 計 画 書
----SYLLABUS----

          科 目 名 人間と哲学
          担当教員 鈴 木 克 成
項     目内     容
授業の主題と目標「私」とはいったい何者なのか? 今年度の哲学講義は、この最も古く、最も新しいテーマに多角的に光をあてることを通して、人間についての知見を深め、学生自身が"unbestimmt"な自己を負うためのヒントとなるようにする。
前提科目 
知識活用へのアプローチ 
使用テキスト作田啓一、木田元他編『人間学命題集』新曜社
参考書講義の中で示唆する
評価方法哲学することに「正解」はない。学生は毎回講義後に、講義を通して、学んだこと、考えたこと、疑問に思ったことを自由に記述したB6版程度(レポート用紙半分程)の紙を提出する。量や知識ではなく、どれだけ真剣に考えたか、ユニークな視点が存在するかで評価する。また、発言等を通して特に貢献した学生には応分の対応をする。但し私語は厳禁。その他の課題・学期末試験はなし。
受講生へのメッセージ「私とは一個の他者である」。詩人ランボーが語るように、人間にとって最大の謎が「私」なのであり、今最前線の自然科学も脳・心・自己について手がけ始めている。哲学を中心に、広く人文系諸科学や、精神医学、心理学、大脳生理学、免疫学など関連分野を見据えて、「私」とは何か、ああでもない、こうでもないと考えてみたい。こうした問いに対して、真摯に取り組んでみたいという学生の聴講を希望する。



回 数授 業 内 容
第1回導入:「ほんとうの私」はあるか
第2回総論:私を巡る問いの諸相と「自分探し」ブーム
※以下テーマは順不動、予定として記す
第3回どこからがわたしでどこからがわたしでないか
皮膚と身体像・ドーナッツの位相学、自己と非自己の免疫学
第4回「わたしはわたし」か
自己を規定するもの、神・縁起・歴史・無意識・身体
第5回なぜわたしはそれを欲しいのか
欲望、わたしを突き動かすものについて考える
第6回「あなたがわたしであり、わたしはあなたでもわたしでもある」
精神分裂病から考える自己
第7回わたしは他者と出会えるか
ヴィトゲンシュタイン、永井均、独我論
第8回告解=分析、内面性、個性、平準化と価値相対主義、ファシズム
近代的自己の歴史
第9回性格って何? 個性ってあるの?
自己認知・自己意識、実体的あり方
第10回アンドロイドは電気羊の夢を見るか
自己同一性、記憶、歴史記述
第11回自我拡張の諸相
不安定な自我、他者承認、メディア、子育て
第12回未定
第13回未定
第14回それでも「わたしはわたし」か
近代的自我、自己意識再考
第15回結末?:わたしはわたしを変えることはできるのか